AIの壁 レビュー

AIの壁は養老孟司著の対談形式の書籍である。

対談で触れられたAIの特性についてメリットデメリットに分けてまとめた。

 

①医療診察

メリット  AIの方が診察精度は高い

デメリット 診察の導出過程がブラックボックス化し、分からなくなる

例として将棋のAIは最適行動の繰り返しで勝利するが、導出過程としては論理的でなくなる

 

②基準の統一化

メリット  最大公約数の幸せを得られる

デメリット 少数派に適さない

学力高偏差値は少数派だが、基準に合わせてレベルを下げるのは如何なものかという意見がある

AIの基準、生活に合わせることは息苦しい、自動運転が一般化したら歩行者優先は無くなる

 

功利主義と義務論どちらをAIに採用するか

功利主義/いわゆる合理主義、トロッコ問題でいう1人を殺して5人を助けること

義務論/いわゆる倫理、臓器問題でいう健常者1人殺して病人5人へ臓器移植して助けること

↑上記の内容がそのままメリットデメリットとなる

 

④経験主義

人間は遺伝子的に物事を分けることができると言われている。例えば犬と猫は子供でも見分けられる。AIはそういったことが無く膨大なデータより解析をするだけなので人の思いは介入しない。

メリット  認識精度が高い

デメリット 異質である、ロボットより人に介護されたいという思いもこれに近い